去る7月29日、東京ビックサイトで開催の“ウェルネスライフジャパン2022”に行ってきました。
このイベントは、健康的なQOLの高いライフスタイルを過ごすために
食品と健康作りから未病対策やマインドフルネス・睡眠改善の側面から
提案する総合展示会でしたが、発酵食品メーカーの出展も多く、
以下気になった3社様をご紹介させていただきます。
1、センナリ株式会社様
広島県安佐北区にある創業1927年の老舗の食品総合企業です。
こちらでは「のむ酢」という表記に魅せられ、
「ゆず酢」、「ジンジャー酢」、「レモン酢」を試飲させていただきました。
不思議なほどに、味の合成感が無く、酢と合わせた食材の味を
しっかり味わうことができました。
そしてこの清涼感とスタッフの方の丁寧な説明のおかげで、
この日も33℃の猛暑の中、体感温度をかなり下げてくれました。
広島県北部の天然地下水の恵まれ、自社で酒造りから行い
伝統的な「静置発酵」を行っています。
2,峰村醸造様(株式会社峰村商店)
新潟県新潟市にある明治38年創業の味噌蔵さんです。
こちらでは「あまざけ」と「玄米あまざけ」を試飲させていただきました。
「あまざけ」はお米と麹で作られ、お米の甘味に加えうま味が強く濃厚な味わいでした。
少々驚いたのは「玄米あまざけ」で商品説明にあるようにこの「香ばしさ」は
新鮮で美味しく玄米を食することができると思いました。
勿論、あまざけ以外にも越後味噌、味噌漬け、おだし・調味料を製造販売していますが、
峰村醸造では味噌、そして発酵・醸造をもっと身近に感じて頂くために
“味噌仕込み体験”を行っているようです。
3,米麹・甘酒専門店 のレンMURO様(株式会社コラゾン)
新宿神楽坂にある甘酒専門店です。
こちらでは「神楽坂甘酒」を試飲させていただきました。
ほんのりとした甘味とスッキリとした後味に上品さを感じました。
そして説明をしていただいたスタッフの方が、商品の魅力のみならず、
甘酒に代表される発酵食が日本文化を見直し、家族内のコミュニケーションに
繋がれば良いというお話を熱心にされたことが印象的で、
大変に好感を持つことができました。
また、金沢工業大学応用の尾関健二教授、株式会社コラゾン、
ぶんご銘醸株式会社(大分県佐伯市)の共同研究により開発された
米麹甘酒「A amasake」が、7月1日より全国一斉発売されました。
「A amasake」は、米麹由来の腸内環境の改善に役立つ難消化性タンパク質
「レジスタントプロテイン」を高含有する特徴を持つとのことです。
さて、全ての発酵関連の出展社をご紹介できずに残念ですが、
発酵食品企業の「進化」という言葉だけでは全く足りないほどのあらゆる研究、
チャレンジに感銘を受けました。
私たち発酵料理士協会は、発酵食に関する教育啓蒙を中心として、
特に「甘酒」などは自分で作ることの素晴らしさを伝えていますが、
企業努力を続ける上記のような企業を応援していきたいと思います。
筆 木村保司