発酵料理士協会 姫路手柄山みりんの川石本家酒類合資会社様訪問レポート&大阪説明会レポート

<2月7日(水)> 川石本家酒類合資会社様訪問

全国的に大雪となった週の半ばの2月7日、私たちは発酵料理士協会アドバイザー講座第9章の動画で登場する、「手柄山本みりん」を醸造・販売している「川石本家酒類合資会社」様を訪問しました。場所は姫路駅から車で10分程度街中を走ると、赤く高い煙突と歴史を感じる建造物群が目立つ酒造場です。

川石本家酒類合資会社様

この手柄山の由来は、山の名前ですが、播磨国風土記によると、九州征伐に行った天皇自らが手で草を刈ったことから、手苅山が手柄山になったとの説があるそうです。

笑顔で迎えていただいた代表の名刺には川石酒造治(カワイシミキジ 下戸です)と書かれており、「酒造?ピッタリなお名前ですね」と話すと「私、お酒飲めないのです」と、名刺には確かに下戸(ゲコ)と書いてありました。そんな談笑から始まった取材ですが、何と代表の大叔父にあたる方は「フランス柔道の父」と呼ばれ、フランスに柔道を普及された方でした。驚くべき家系ですが、お名前が川石酒造之助(カワイシミキノスケ)様で、川石家の酒、みりんづくりの伝統がお名前にも表れています。

シンボルである赤いレンガ煙突は、日本製が壊れやすいと聞いた酒造之助さんがフランス技師に依頼して完成させたそうです。

川石本家様の創業は1863年で、現在の代表は四代目という老舗です。
「昭和48年~60年頃は好景気でしたが、現代は速醸法でつくられる他社商品の約2倍の価格のため、商売にはさまざまな影響が出ています。」とのことです。
ただ、以下のコンセプトにあるように、時間をかけた丁寧な製法は、全国にファンを増やしています。

自社の田んぼで米作りから伝統製法で美味しい本みりん造りを「地材地醸」として掲げる川石本家の本みりんは、自社の隣にある田んぼに田植えするところから始まります。
自社栽培した米を使用することは、手柄山本みりんを醸造する上で大切なコンセプトになっております。
創業より160年以上作り続ける川石本家の本みりんは、今では全国からお問い合わせがございます。最近では北海道から訪ねて来られるお客様もいらっしゃり、大変ありがたく思っています。お問い合わせをいただくのは料亭や日本料理屋さんに限らず、ホテルの洋菓子担当者様からもご連絡を頂いています。料理にこだわりのある方・すっきりとした甘さの本みりんをお求めの方・ワンランク上の味を追求したい方は、ぜひ当社のみりんをお試しください。

-川石本家酒類合資会社様HPより-

さて、事務所でお話をうかがった後は工場内を案内していただきました。
広い工場内にはさまざまな機械が3階まで数多くあり、丁寧な説明を受けました。
年季の入った各種機械や設備からは長年の歴史の伊吹と意匠を感じました。

工場の外観

工場の外観

仕込みは国産水稲等級もち米百パーセントのもち米と麹を、醸造アルコール又は乙類焼酎と混ぜ合わせ(もろみ)、タンクで約90日間寝かせます。糖化してみりんとなります。

仕込みの様子1

熟成されたもろみは麻袋に入れられ、写真下部の箱型の器物にためられ、圧力をかけて絞り、ゆっくり時間をかけて、浴槽のような器物に絞り出されます。

仕込みの様子2

<主な商品のご紹介>

純米本みりん 手柄山延寿

不動の人気No.1 純米本みりん
手柄山延寿 720ml(瓶)
¥1,020 税込

手柄山本みりん 極醸

日本酒のような本みりん
手柄山本みりん 極醸[山田錦/庭麹使用] 500ml
¥1,050 税込

こぼれ梅(みりん粕)

こぼれ梅(みりん粕)300g
¥350 税込

https://kawaishihonke.com/サイトより

※その他、姫路のご当地ソフトクリームにも姫路のご当地「黒甘ソフトクリーム」に本みりんをかけて食べるソフトクリームや兵庫県の淡路島で人気の「淡路島ばぁむ」とコラボし、みりんばぁむと、みたらしばぁむが人気です。
最後に、終始笑顔でご対応いただきました川石代表には心よりお礼申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。

川石本家酒類合資会社
兵庫県姫路市手柄148番地
TEL:079-223-0896 / FAX:079-288-6570
https://kawaishihonke.com/

<2月8日(木)> 大阪説明会レポート

大阪で初めての発酵料理士協会(FCEA)の説明会を開催しました。会場は大阪市天満橋駅から徒歩5分程度のドーンセンターです。
1部はFCEAにご関心のある一般の方で、2部は発酵料理士協会の会員の方々および受講生の方々約20名にご参加いただきました。
そして、当日のサプライズとして、FCEA名誉講師の伏木暢顕先生に会場にお越しいただきました。
実は2月6日(火)に伏木先生のお店でFCEA会員の方向けの料理動画の撮影があり、大阪府のご自宅に帰られる前に、急遽説明会の会場にお越しいただくことになりました。
来場された皆さまには「まさか先生にお会いできるとは」と大変喜んでいただきました。

さて、説明会では主に以下の内容をご紹介いたしました。

  • 現在のFCEAの状況および今後の活動内容について
  • FCEA受講生さまや会員さまが無料視聴できる各種セミナーの開催予定について
  • FCEAライセンスの具体的な活用について、ご自身のPR方法や集客について
  • FCEAオリジナル商品「納豆パウダー」のご紹介
  • 前日、手柄山みりんの「川石本家」代表の川石様からいただいた「みりん」の試飲会をしました。そのおいしさに皆さまが驚かれました。
  • 伏木先生には皆さまからの多くのご質問にお応えいただき、また熱いエールを送っていただきました。
先生、ご多忙の中、誠にありがとうございました。

ご参加いただいた皆さまの簡単な自己紹介をお聞きすることもできましたが、料理関係だけでなく、同様のお仕事をされている方同士で、新たなご縁を結ばれた方もいらっしゃいました。また、遠方からご参加いただいた方もいらっしゃり、当日は皆さま、誠にありがとうございました。
※今後も日本各地で説明会を開催してまいります。事前にお知らせいたしますので、ぜひとも会場にお越しください!

大阪説明会